Arduino UNO R4 — Arduino Official Store
チップがAVRからルネサスになった。
嬉しいポイント
- LeonardoやPro Microのように、HIDをエミュレートできる(マウスやキーボードの代わりになるUSBデバイスを自作できる)
- アナログのオペアンプが2個ついている。
- ADCを最大12bitの解像度で使える。
- PWMだけじゃなくて12bitのDACも2系統使える。
- 電源入力が12V→24Vまで対応になった。リニアレギュレーターじゃなくDCDCコンバーターになったので、熱の心配もない。
- USB-Cなので助かる。
つらいポイント
授業などで使っててわかったこと
ピンの電流制限がキツい
Arduino UNO R4 Minimaの許容出力電流は各I/Oピンが8mA、全出力端子の総和が60mAテスト自動化 - Qiita LEDを適当に直つなぎするとそれだけで過電流になりかねない。
過電流での壊れ方がへん
上とも関連するが、間違えて出力ピンをショートさせたり過負荷を加えると、基本そのピンだけでなくチップが丸ごと壊れる。
今まであったパターンでは、
- 電源を入れた途端チップが過熱してデバイスとしても認識されない
- どんなスケッチを書き込んでもTX、RXのLEDが付きっぱなしになる
などがあった。壊れてるのか壊れてないのかの判別がつきにくいのがしんどい。
コンパイル時間が長い
ツールチェーンのせいなのかわからんけど、軽くR3の4倍ぐらいはかかる。ESP32系をコンパイルするときの長さと似たような感じ。授業だと地味に死活問題。
ADCTouchが使えない
AVR系では、ADCのピンを入力/出力モードを内部的に高速にスイッチすることで、ADCピンに導線を挿すだけでタッチセンサーとして使える高度なライブラリADCTouchがあって便利だったのだが、これが使えない
ルネサスのチップには内部的にキャパシティブタッチセンサ用のピンが出ていて、それが実は背面のArduinoのMade with ❤の❤の部分に配線されているのでそれを引き伸ばすとタッチセンサが使えるという謎の裏技がある。普通に表面にピンか半田付できるランドを残しておいて欲しかった。
How to access the Capacitive Touch Sensing Unit - UNO R4 WiFi - Arduino Forum
けど今調べたらなんか新しいの出てるな
GitHub - delta-G/R4_Touch: Capacitive Touch Sensing for the Arduino UNO-R4