ソーラーパネル・カフェ 企画概要
光を電気に変換する太陽電池の制作を体験できるカフェです。
参加者は太陽電池制作プロセスの一部を体験する(=労働を提供する)と、電池制作の染色過程でも実際に使用するお茶やコーヒーを受け取れます。
視察先のNYで、1960年代からのアーティストとエンジニアの協働の歴史を調べてきました。 そこでは、専門性の分化と、異なる専門性の獲得という真逆の過程が同時に発生してきました。
ソーラーパネルという、自分の手で作るものとは縁遠いと思っているものを作りながら、NYの土産話とともに、アートとテクノロジー、労働とインフラ、自然とエネルギーといった話題を一緒に話しましょう。
栗田さんによる修正版
店主がニューヨーク視察で仕入れてきた土産話を聞きながら、ソーラーパネル(太陽電池)づくりを体験できるカフェを開店します。参加者はソーラーパネル制作の一部を手伝う(=労働を提供する)ことで、染色過程でも使われるお茶屋コーヒーを報酬として受け取ることができます。
ニューヨークでは、1960年代からのアーティストとエンジニアの協働の記録をを調査してきました。そこでは、「専門性の細分化」と「これまで専門家のものとされてきた専門性の獲得」という真逆の現象が同時に発生してきた歴史があります。
そんな話を軸に、ソーラーパネル(これまで専門家が作るとされてきたもの)を作りながら、アートとテクノロジー、労働とインフラ、自然とエネルギーといったテーマについて語り合いましょう。
開催日時:12月10日(木) 13:00〜17:00 * ラストオーダー16:30
※予約なしで上記時間中いつでもご参加いただけます。混雑時にはお待たせする、もしくはお断りする場合もございますのでご了承ください。
制作プロセスを体験するためには最低15分(1工程)、全工程を体験するには2時間程度の滞在が必要になります。
なぜ茶を飲むのか
- 自然と人工物の中間としてのお茶
- 実際にエディブルでなくても、エディブルな材料で作ると「自然」に見えること
- 調理のプロセスと科学の実験工程
- 家庭における300℃の壁
- お湯を一度沸かすのに必要なエネルギー
なぜ労働を提供するのか
- リクリット・ティラヴァーニャのパッタイ
- パッタイを作る労働力や原材料は何と交換されているのか
- 料理のケア労働としての側面の隠蔽
- Michael Rakowitz “Enemy Kitchen”
- [高山明] マクドナルド・ラジオ大学
- Sam Lavigne & Tega Brain”Cold Call: Time Theft as Avoided Emissions”
- 観客を労働者(またはサボタージュをするアクティビスト)にする
- その価値はCO2排出量として換算される
- Tania Bruguera, Immigrant Movement International
- もはや作品にすることがゴールでなく、アクティビズムそのものの起爆剤になること
- Arte Útil:有用なアート
Experiments in Art and Technologyが後期の”Outside Art”プロジェクトにおいて教育プログラムや都市環境緑化などに取り組んでいたことは、「テクノロジーとアート」という分野であることと、アート作品が作れるかどうかよりも、実際にアクティビズムとして機能するかどうか、という点において重要に思える。
1970年台の冷戦、ベトナム戦争という背景と、半軍事的テクノロジー利用という側面
- インフラの自主管理手段(地域緑化、教育プログラム、生活支援スペースの立ち上げや維持に使われる技術)
- オペレーションのプラットフォーム(参加者を行為者として組織化し、効果を計測・配分するツール)
- 専門知の逆転装置(誰が“先生”か、“証言能力”を持つか、“真実を語る権威”かを再定義するメディア)
- 制度ハックのインターフェース(法廷・市場・広報など、権力が使う書式をこちら側の目的で埋めて提出するための形式)