朝7時に起きて洗濯。洗濯と乾燥の間に美味しいコーヒーを飲む。
USBの充電器をBardに置いてきてしまったのでどこかで充電器を探さなければならない。10時半ぐらいに出かけてBest Buyに探しに行く。全然品揃え良くねえ。バッテリーとプラグ内蔵のタイプがいいんだが。
TargetでUSB巻取り形式の新しめのAnker10000mAhがあったのでそれにする。プラグ内蔵タイプってこっちじゃあんまりポピュラーじゃないのかな。
青木さん、浜口さんと合流して、NEW.incのオフィスを見せてもらう。なんかビルの廊下部分がみんな黄色い照明に白い波打ったカーテンで壁が囲まれていて、病院?病院よりも病んでる見た目をしている。Barbaraと少し部屋の使い方などについて話を聞く。
浜口さんと青木さんとチャイナタウンまで歩いて昼ごはんを食べに行くことにする。チャイナタウンというか、Canal Streetといえば道端でパチモンのブランド財布やカバンを売っているところなのだが、つい2日前あたりにICEの突然の一斉摘発があった影響か、一つもいなくなっていた。
こっちきて初めて中華を食べた(というか、前はチャイナタウンの中華とか入らなかったので新鮮)。
その後、浜口さんにいくつかロウワーイーストのギャラリーを教えてもらい一緒に観にいく。ガブリエル・オロスコ初めて観たけどああいう音楽とかと絡めた展示する人なんだ。どれもギャラリーのフロア天井が高くていいなあ。浜口さん達と解散してから、夜の公演見に行くまで暇なのでもういくつか教えてもらったギャラリーを観に行く。OCD Chinatownというギャラリーが古着屋の集まるマンハッタン橋の下のモールの中に入ってて、完全無人でウケた。
ブルックリン側まで足を伸ばして、BAM FISHERに向かう。迷った末にSHAKE SHACKで夜ご飯にしたが、こっちの価格帯に慣れると別に値段の割にめちゃくちゃ美味しいわけでも量が多いわけでもなく微妙な感じだ。オニオンリングで胃がもたれた状態で劇場に。
Eiko Otake& Wen Huiのダンスと映像公演”What is War”を見る。前日に田中みゆきさんが観ていたのをインスタで見かけ、観た方が良さそうだと思って急遽チケットを買った。
「私に戦争のことを教えてくれた人たちはみんな死んでしまいました。」「人生最後の瞬間に私は哭くでしょう」二人が親から聞いた戦争の話は、ある意味で劇的に交差するわけではない。あの世代の人が2人それぞれ親に話せば出てくる話から、慰安婦や原爆、9条といったトピックに普遍化していくプロセスは、多分誰でも作ろうと思えば作れる構成だった(もちろん、それを身体化するプロセスはあの二人でなくてはならなかったのだけど)。でも、だからこそこの公演には意味があるし、それが意図されているのだなということもよく伝わってきた。
爆弾で祖母を亡くしたHuiと、東京大空襲の中を歩いたOtakeの母の話を聞きながら、私は自分の父方の曽祖父のことを考えていた。戦中の音楽コンクールで満州プロパガンダの交響曲を書き、満鉄の人間として満州に向かい終戦を迎えた曽祖父。彼は戦争とどう付き合ったのだろう。曽祖父どころか祖父も亡くなった以上それを直接教えてくれる人はもううちにはいない。残ったのは楽譜だけ。いい加減スキャンしないとな。
夜、帰り道を歩いていると多分Canal Streetから移動してきたのであろう人が財布を売っているのを見かける。