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Perceptual (Pseudo-Direct) Manipulation

オーディオの領域においては、厳密な意味でのDirect Manipulationは存在しない。

GUIベースのオーディオ操作ソフトは、イラストレーターの図のように出力される結果を直接操作しているわけではなく、音を生成するシステムのメタファーを直接操作している。

ただ、「直接」と呼ぶに値するワークフローとして、Auto-Tuneのようなインタラクティブなピッチ補正のシステムが挙げられる。

これは、厳密に表現をするのであれば、

  • 一度オーディオからピッチを分析して、
  • そのピッチのカーブをGUIで編集し、
    • ピッチカーブの差分データと元のオーディオデータを組み合わせて、望ましいピッチを出力するようなオーディオデータを逆方向に計算

しているのだと言える。

では、このワークフローをピッチ分析以外にも、リバーブの量であったり、和音の種類だったり、声の明るさのような、より複雑なデータに対しても適用できないだろうか?

幸いにも機械学習分野でのさまざまな研究をもとにして、[Variational Autoencoder]を応用すればこの仕組みに近いことができるはずだ。